園長挨拶

障害者支援施設愛の浜園は『原点は慈愛』の理念のもと、昭和49年5月に開設され、令和6年には50周年を迎えました。奄美市では唯一の障害者支援施設であり、現在は施設入所支援事業、就労継続支援B型事業、生活介護事業、日中一時支援事業、短期入所事業の他に、相談支援事業所、共同生活援助事業などのサービスにおいて、多くの皆様にご利用いただいております。

本園は、美しい海辺と豊かな山々の木々の緑を感じられる奄美市名瀬の知名瀬地区に位置しております。このような美しい自然環境に恵まれた場所で、ゆっくりと優しい雰囲気のなか、思い思いの時間をお過ごしいただいております。

本園開設前の奄美では、知的障がい者の皆様を取り巻く環境はとても厳しく、障害者福祉も行き届かず、ご家庭のなかでひっそりと生活されている方が多く、受け入れ施設がないために、やむなく県本土の施設に頼らざるをえないという状況でした。このような背景があり、行政や地域、ご家族の皆様の強い要望に応え、社会福祉法人慈愛会により、本園が開設した経緯がございます。

開設以降、当園は、ご家族や地域の皆様、行政など関係機関のご支援、ご協力のもと、歴代職員の熱心な支援、多くの労苦、様々な創意工夫のもと歩み続け、僅かずつではございますが、「慈愛の心」の理念実現に向けて前進することができていると感じております。

昨今、障害者支援施設を取り巻く環境も大きく変わり、本園でもその対応が迫られています。障害者総合支援法など法律や制度が変わり社会情勢が変わっても、利用者の皆様の立場になって、「福祉のあり方」、「利用者の皆様の幸せとは何か」を考えながら支援していきたいと考えております。また同時に、障がいを抱える方々が、望まれる幸せな生活を実現するために、引き続き施設の充実や質の高いサービス提供を行うために、職員一同努力してまいります。

創設以来、本園への多大なるご支援をいただきましたことに、改めて感謝を申し上げるとともに、今後とも皆様方のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和6年4月1日

社会福祉法人慈愛会

障害者支援施設　愛の浜園

園長　七野　正彦